タローのこわいもの。
掃除機とキャスター付の衣装ケース、職場の口ぱっくり怪獣チリトリン。
毎日、これらが跋扈するときは、そそくさと部屋の隅に逃げて行きます。耳は食い込むほどぴったりとくっつきながらぴくぴくと震え、尻尾は股の間からお腹に回っています。今のところ、立ち向かって克服する気は全くないようです。
そんなタローに新たな憂鬱が襲ってきました。
ゴールデンレトリバーのぬいぐるみハナコです。
高校生のM奈たちがボクの誕生日にくれたプレゼント。
M奈のお母さんが手作のリボンを耳につけていたので、女の子になりました。
47歳の誕生日にこんな大きなぬいぐるみをもらった男もなかなかいないかもしれません。タローのいい遊び相手になるかと思っていたら、初対面からのけぞって一目散に逃げ出しました。
確かにちと、迫力ありすぎです。
ハナコを作った中国の工場付近には、ゴールデンレトリバーがいないのではないかと思われます。全体の印象はクマです。手のひらに肉球もありません^^;
タローがおびえるので、とりあえず、両親が冬の間使う座敷に置きました。こわいもの見たさなのか、タローは、ときどきハナコを覗きに行っては、ぴゅーっと逃げてきます。