OUR DAYS2008年2008/4/20

「アースデイ」は環境問題に対して人びとに関心を持ってもらうために、さまざまな団体や個人が集まる催しです。東京では、4月22日地球の日(アースデイ)に合わせて、2001年から代々木公園を中心に行われ、10万人を超える日本最大の市民フェスティバルになっているそうですが、人ごみ苦手なボクはぜんぜん知りませんでした。

声をかけてくださったのは、インターネットで知り合ったKさんです。実はアースデイに参加するというより、タローといっしょにKさんにお会いするために出掛けたのでした。

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代々木公園までは歩いて20分弱、ドッグランに行くのかと小躍りするタローを、反対の渋谷方面にひっぱって、井の頭通りの歩道橋を渡ると、ひょえー!!おびただしいテントと人ごみです。この中で会えるのでしょうか。


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あっさり会えました。Kさんがタローを見つけて手を振ってくれたからです。Kさんは以前、ゴールデンレトリバーを飼っていらして、タローと会うのをとても楽しみにしていてくれたのです。

Kさんが参加していた「北限のジュゴンを守る会」のブースです。絶滅が危惧される沖縄のジュゴンを保護する活動をしている市民団体です。思いがけずブースのみなさんにも歓迎されたタローは、よっぽどうれしかったらしく、仰向けに寝転んでブレイクダンスのようにぐるぐる回転。たちまち、人垣を作ってしまいました。

「あ、すみません。ストリートパフォーマンスでないです。何も芸はできません。」

タローが大人しいことを知った親子連れが、子どもや赤ちゃんに大型犬体験させようするのでしょう、次々と寄ってきて列になってしまいます。ジュゴンのブースの邪魔になるのではないかと気が気ではありません。

それにしても驚くほどたくさんの環境NPOのブースがあります。みんなボランティアで大切な活動をしています。ボクも何か少しでも自分にできることをしていこうと思いました。

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いつものドッグランに寄って帰ります。タローは楽しそうに遊んでいます。アースデイには「毛皮はいらない」という団体のブースもありました。毛皮を取るために、犬は生きたまま、皮を剥がれるそうです。

「あら、犬だけじゃないわよ。動物の毛皮はみんなそう、アザラシの赤ちゃんはそのまま氷に放り出されて凍えながら息絶えるのよ。」

Kさんがそう教えてくれました。ウチにはもちろんそんな高価なものはありませんが、ボクたちも一生、毛皮のコートはいりません。

なおみはこの日、チョコちゃんたち高校時代の仲良しグループと、卒業以来毎年続けている同窓会だったので、代々木には行けませんでした。久しぶりに別行動した休日、「チョコがね…」「こっちはタローがさあ…」と、いつになく相手の知らないネタがあって、おしゃべりがはずみました。

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