二人で子どもたちの文化祭を見に行った日の夜、ハルカとミサキはうれしそうだった。
「先生来てるとすぐわかるよ。なおみ先生、午前と午後とニ往復歩いたの?たいへんだったでしょ。」
「そうなのよ。誰かに自転車借りようと思ったけど、ちょうど誰も乗ってきてなかったから。」
えー!?なおみ先生が自転車ー!?乗れるのー?」
「似合わなーい。すぐ、きゃーって転んじゃいそう。」
「やっぱ、なおみ先生は馬車だよね。」
ば、馬車ー!?
「シュウ先は前で馬にどうどうってやってる人。」
…で、オレは御者かよ。