OUR DAYS2010年2010/9/16

「ガメラ3 イリス覚醒」という映画のDVDを中2のY人が貸してくれたので休日の午後に二人で見た。ボクは幼い頃に映画館で見た「ガメラ対大悪獣ギロン」以来40年ぶり、なおみはもちろん生まれて初めての怪獣映画である。こわい映画はいっさい見ないなおみだが、子どもが貸してくれたとなれば仕方ない。コーヒーを淹れてしぶしぶとテレビの前に座る。

この映画自体がすでに10年前のものだが、平成ガメラ3部作と呼ばれて評判だったシリーズの最終作である。昔のガメラに比べると格段によくできていて思わず引き込まれた。なおみはどうしているかと見れば…、

もっと引き込まれていた。

…と、言うより、もはや劇中の人である。ガメラが地球のために戦っていることを理解できない自衛隊が、ギャオスと交戦中のガメラを地対空ミサイルで攻撃する。

1「ひどいー!!何てことするのー!!!」

攻撃命令を出した画面の高官に向かって猛抗議する。


京都駅で決戦に臨むガメラの手をイリスの触手が串刺しにして壁に縫い込む。

2「ずるい!!相手の方が手が多いじゃない!!きゃー!!!」

間一髪イリスの攻撃をよける。心はガメラとともに戦っている。


追い詰められたガメラが、反撃への自由を確保するために、イリスの触手を自分の手もろともプラズマ火球で吹き飛ばす。

3「・・・・・!!!」

あまりのショックに声も出ない。


傷だらけになりながらも、イリスの体内にさらわれた少女を助け出すガメラ。

4泣く。

怪獣映画でここまで泣ける人はあまりいないだろう。

ガメラが紅蓮の炎に包まれながらも、さらに襲ってくるギャオスの大群を迎え撃とうとするラストシーン。

「やめてー!!片腕じゃ勝てるわけないわ!!」

なおみの絶叫空しく映画はそこで終わる。妻の心配を払拭するためにも、監督始めスタッフには是非続編を制作していただきたい。

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