OUR DAYS2011年2011/3/18

「センセー、止めたよー!」

と、リコ。

「あたしなんか4本来たけど無~視!えらいでしょ。」

すかさずナス…チェンメのことだ。

「でかした。えらいぞ。」

地震の翌日から、子どもたちの携帯に飛び交いはじめた。文面がよくできている。信じられないほど卑劣ないたずらである。子どもばかりか中には大人でも信じて転送してしまう人がいる。

「いいか。今までは仕方ない。これからは絶対に転送するな。特に大事な友だちには決して送るな。」

こんなときは「大事な友だちに…」をつけて、正義感をくすぐるのがコツである。

「でも、先生。もしも、もしもですよ。内容がホントだったらどうすんですか。」
「そのためにオレがいる!」

断定である。微塵もぶれてはいけない。

「オレに聞け!オレに転送して確かめろ!」

理屈なんかどうでもよい。迫力で納得させるのである。ボクの子どもたちを心ないいたずらの加害者にさせてたまるか。

チェンメを止めたことを自慢する子どもたち。この子たちこそがボクの誇りだ。

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