OUR DAYS2011年2011/11/5

自宅で休日を過ごすときは、よく代々木公園まで散歩に行く。

バラ園のところで、何気なく歌い出したキャプテンウルトラが止まらなくなった。

しゅぴーげる!しゅぴーげる!しゅぴーげる♪とぅりー!とぅ!わん!づぇろ!
ちゅきちゅ!ぶわぁーん!そーらいーけキャプテ~ン!うる~とら~♪

「なに?そのぶわーんっていうのは…」

シュピーゲル号の発進音に決まってんじゃん。

「ふーん」

決まってはいる。決まってはいるが、常識ある大人はふつう歩きながらキャプテンウルトラを歌わないだろう。

ホントは「ぶわぁーん」と「そーらいーけ」のところは重なるんだけど、一人じゃできないんだよ。オレがさあ、「づぇろっ!」て言ったとこで「ちゅきちゅ!ぶわぁーん」をなおみがやってくれると助かるんだが…。

「やだ」

え?

ジャイアントロボのハモりも鉄人の「がぉーん」もやってくれるのに。…その点、妻は音楽が得意なので、初めて聴く曲にハモったり、合いの手を入れたりするのは容易い。もっとも、クラシック音楽にも合いの手や効果音があるのかどうかボクは知らないが…。

鉄人の「がぉーん」はいいけどキャプテンウルトラの「ちゅきちゅ!ぶわぁーん」はイヤということは、「がぉーん」と「ちゅきちゅ!ぶわぁーん」の間に、擬音として何か大きな違いがあるに違いない。妻が即リジェクトしたということはその間に、越えられない羞恥の溝があるのだろう。それはいったい何か…。ボクは文化の日にふさわしい文化的な思索にふけりながら歩くのだった。

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