勝手気ままな仕事と言っても,少しはお付き合いというものもある。
小学校の校長先生に運動会に招待された。
前夜,冷凍庫で凍らせた小さなペットボトルのお茶を20本差し入れに担いで行った。PTAとかの偉い人が並ぶ来賓席のテントに座らされて,こんにちは,さよならと言うわけには行かなくなった。2時間ほど観戦し,休憩時間をしおにお暇した。
そのまま中央道を原村に向かう。旅行に出かける母を迎えにゆくのである。ついでに少々,アリバイ的に庭のお手伝いなど(笑)
八ヶ岳SAに気持ちのよい木陰のベンチがある。施設からはるかに離れていて,人がわざわざ来ることはほとんどない。ここが犬連れのボクたちの指定席だ。
ソフトクリームはお出かけのときスペシャル…3(2+1)人で分ける。
恍惚の表情。
しらべ荘に着きました。爽やかな季節です。
ボクが写真を撮って遊んでいる間に,なおみは部屋の掃除をしてから庭仕事に出てきました。
新しい網戸
ちょっとごめんあさーせ♪
するーり♪
やややや!
むぐぐ!!
ママ,通れないよ。
しらべ荘には母が丹精の花が咲き乱れている。
新型のホースが強力すぎて,母は結局,如雨露で水やりしてる。1日に1000mは往復してる」…そうだ。
小さいバーベキュー台がまだ使えるのかチェック
去年までは盛んに探検に出掛けていたタローが,
今年はごらんの通り。
「タロー,炭が爆ぜるから危ないよ」
煙に巻かれても,ぴったりボクの傍を離れない。
鳥とブタバラ,それに安売りしていた海老で格安天才バーベキュー。
ん?急に斜光が!!夕焼けの予感!!
急いで*1ほうれんそうの道まで下りてみると…。焼けてるー!!
夕焼けを背景にモデルをさせる。
おっけー!!もういいよ。タロー,カム!!
走らなくていいから…。
なぜ走る。
わあ!田んぼに落ちるなよ。
危ないから走るなって…。
走る。
タローは走ってくる。
もう全速力になっている。
走ってきたタローの首をぎゅっと抱いてしゃがんだまま,なおみが動かなくなった。
泣いているのかと心配になったが,薄く目を閉じて微笑んでいた。
タローはきょとんと目をまるくしながらじっとしていた。その目に残照の空が映っていた。
…この幸福な瞬間を心に刻もう。