OUR DAYS2016年2016/1/18

ホテルブレイド…先代のスパイクに比べるとスペースは半分ほど。二人と一匹の容積率はかなり高くなるが,慣れてるボクたちにはそれほど苦にならない。不便と言えばトイレに行くのに寝袋を出なければならないことくらいだ。これが前夜,調子にのって特大ジョッキの生ビールを二杯も飲んだものだから,近いこと近いこと。

夜明け前に何度目かのトイレに出ると,生暖かい風が吹いて雨がぱらぱらと落ちて来た。

…ここは本当に真冬の越後だよな。

そして朝,友人から東京地方大雪の一報がLINEに入った。だが,まだ状況を甘く見ていた。母からもLINEが入り,都内の雪は大したことなく,間もなく雨に変わりそうだとわかった。

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ただ,中央道がほぼ全線で通行止になっている。このパターンは終日復旧はしないだろう。もともと原の役場に用があっての今回の旅だったが,しらべ荘まで行っても東京には帰れなくなる。奇跡的に何故か上信越道が通っている。原村に行くことは諦めて関越に抜ければ,首都圏の通行止解除の可能性は高い。

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 長野付近はみぞれ模様だった。

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 上信越の碓氷峠越えは横殴りの吹雪だった。FF車では轍をたどるのがやっとのはずだが,追い越し車線を飛ばせると思ったのか,迷惑な勘違いのハイブリッド車がやたらとあちこちの中央分離帯に突っ込んで大破している。この峠が通っていて,関越の練馬が通行止というのも解せないが,事故車を見ていると納得できる。埼玉から練馬あたりの通行止を解除すれば,下手をするとノーマルタイヤの車両までが侵入して大事故に発展しかねないだろう。

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 峠を東に越えたところで関越の開通を待つことにした。

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 タロー。もう雪山は行けないから,ここで遊ぼうよ。

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やだね。

え?おっと,この吹雪,タローの判定は雪でなく雨!!

そそくさと車に戻ってゆく。

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 お昼を食べて尚も待つ。上信越を途中で降り,秩父越えして開通している中央環状あきるのインターから中央道八王子にアクセスするとか東松山に出て川越街道とか色々可能性を考えたが,ローカルの除雪状況がつかめない。関越の開通を待つ方が得策だろう。中央道と違って,早くから平野部を走る関越や東北道は今日中に復旧する確率が高い。

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 午後4時まで待った。空は晴れて,上信越道でも道はシャーベット状に融け始めた。sれでも開通しない。観光バスや長距離トラックが1台,また1台と諦めて出発してゆく。今日中の開通はしないつもりだろうか。ボクたちも今なら雪のローカル道に下りてもギリギリ日が変わらないうちに帰れる。高速沿いに東京に向かう渋滞の中にいれば開通したときはすぐに戻れだろう。

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翌日に仕事を持つ身の弱さである。ついに我慢しきれず本庄から流出し,東北道,関越道どちらが開通してもいいように17号を東に向かった。関越の通行止めが解除されたのはそれからたった1時間後の午後5時のこと。急ぎ東松山に南下して高速に戻った。帰宅したのは午後7時過ぎ。朝,7時に上越を出てから,わずか300キロ弱を12時間の行程となった。

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