OUR DAYS2016年2016/10/3

朝5時半起床!!

オフクロー!!カメラの準備大丈夫かー!!

「ばっちり♪」

6時出発!!

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行き先は乗鞍スーパー林道白樺峠

シベリアから獲物を追って遠くはフィリピンまで渡ってゆくタカが,日本列島を越えるときの一大通路になっている。多い日には今年も一日に5千羽以上が峠を越えたそうだ。白樺峠は何度も通っているが,釧路で鳥撮りの楽しみを知るまでは全く興味がなかったので知らなかった。圧巻は気流をつかまえて,百羽ほどのタカがらせん状に上昇するタカ柱と呼ばれるシーンらしい。尤もそれには乗鞍高原に強い日差しが入って,上昇気流が巻き起こる必要があるので,今日のような曇天では見られない。

ホントはタカは二の次で,母を連れ出すことが目的なのだ。最近はほとんど写欲がなく「乗鞍の紅葉が始まってる」くらいでは乗ってこない。今回も何度となく「私は留守番するよ」と言うのを,タカを餌に何とか連れ出した。

 

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2時間ほどで乗鞍高原に到着。まだ時期が早いが,シダの草紅葉やナナカマドが色づいて美しい。母が歓声を上げてカメラを構えた。

「あれ?おかしいよ。ファインダーに何も写らない。ちょっと見てよ。」

…バッテリーが入っていなかった。

「ぎゃー!!ギリギリまで充電してて,入れたと思って忘れた!!」

(;^_^A

「車開けて!!」

GX-7をZ Ultra(スマホ)に代えて,また猛然と道路を渡ってゆく。早起きしてはるばる出かけて来た用はこれで達せられた。タカでなくナナカマドで十分だった。まいめの池の方にも行ってみよう。まいめの池は駐車場に近いので母の足でも行ける。母よりもっとテンション上がっちゃってるヤツがいる。

コイツである。朝は眠くてぐずぐずと起きなかったくせに…。

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もう,5メートルほど先行して足踏みしている。

「早く早く!!」

わかってるよ。オフクロが簡単には行けないんだよ。

足腰ではなく,問題は一箇所,幅5センチほどのストリームに80センチくらいの木道を渡した橋である。

高さは30センチくらい。もともと吊り橋が苦手だったが,最近はますます腰がひけて,そんな場所が渡れない。なおみが手を貸しながら,悲鳴と気合を四方に響き渡らせながらようやく越えた。森に散っているカメラマンたちが何事かと遠望している。

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まいめの池

朝早いので,まだ誰もいない。

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こんな風に対岸を撮る。向こうからもなおみがボクと母を撮っている。

…そのときである。

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きゃー!!!麻布を引きちぎるような(笑)なおみの叫び声!

だばばばばー♪

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今日はバスタオル持ってきてないから水に入っちゃダメと言われていたのに,我慢できなかったらしい。

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「ん,もぉー!!」

「でへへへへ」

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対岸からでもカメラ目線でポーズするタロー

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水が嫌いなマロンは自分も泳がされるのかと勘違いしたのか,もう恐ろしさにブルブル震えている。

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さあ,タローを乾かしながらゆっくり帰ろう。

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駐車場に戻った頃から雨になった。

白樺峠

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この雨ではタカ柱など絶望的だし,展望所への道があまりに急なので,結局母は引き返して車で留守番した。

タカどころか小鳥一羽いない。数百人は座れそうな観覧席にも人っ子一人いない。

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テントから管理人のような人が出て来て写真や資料を見せてくれた。

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一週間ほど前には500人を超える観客が集まり,目前にタカ柱が立って歓声が上がったそうだ。中にはレンズメーカーの撮影チームもいたらしい。9月末のピークが終わると,今度は10月下旬までぱたりと渡りがなくなるそうだ。春に北上するときは台湾や沖縄から進路をずっと西の朝鮮半島に変えるので白樺峠は通らない。

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どもです♪いつかタカ柱撮りにきます。

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奈川で蕎麦を食べた。

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まだ遊ぶんだと立ち上がってアピールしていたタローも,高速に入ると諦めて深い眠りに落ちた。

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よほどくたびれたらしく,白目を剥いて寝ている。

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しらべ荘に戻って新しいPCの操作をレクチャー。

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フォトショップエレメンツのバージョンを新しくせざるを得なかったので,オフクロも多少苦戦するかもしれない。

5時に出て8時に帰京した。母もまだ本調子ではないので,ボクたちが帰ると,また元気がなくなって体調を崩すだろう。

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