
母はここ数年で最も元気である。
マロンを亡くしてしまったが,それは老老介護から解放されたということにもなった。
運動しなくてはいけないとウォーキング用のポールを買った。
医療ポールの元祖は長野県の医者と健康器具メーカーの共同開発で生まれたそうだ。
そのいちばん上等なグレードを買った。
それを使ってトレーニングに最寄りの郵便ポストまで毎朝手紙を出しに行く。
ポストはたてしな農園の先にある。

今,グーグルマップで測ってみると往復1,320mの工程である。
ちなみにこの郵便ポストも母が郵便局に何度も設置を請願して実現したものらしい。
交友関係もまた広がっている。最近は地元の人より移住組の方たちとの付き合いが多い。
ぐれん隊に誘われてGo to キャンペーンに,もう二度も出かけている。

原村はまた美しい季節を迎えている。
春夏秋冬美しいが晩秋の美しさはまた格別である。

ひとりで紅葉狩りにも出かけている。

先月,
「相談がある」
と母が言った。コロナ禍の東京ではどこにも出かけられないから,しらべ荘で越冬したいと言うのである。
息子に相談するというのは殊勝なことと誰もが思うだろうがさにあらず。
近所のカトウさんやお饅頭屋さんが代わる代わる訪ねてきて冬の間のサポート案をボクに提案する。
最近知り合ったフリーアナウンサーKさんからはメールを頂いた。
「お母さんの願いをかなえてほしい」
何のことはないボクに相談する前に徹底的に根回しがされている。
これらのみなさんの意向をひっくり返して東京に連れ帰るわけにもいかない。
母の越冬はなし崩しに既定のこととなった。

10月ですでに冬日を数え始めている。
しらべ荘の冬は厳しい。どうなることやら。