皇居周辺

江戸時代に初めて幹線道路が整備された400年前から日本中の道路の元標となっている日本橋。

その上に高速道路を通しちゃうとはいったいどこの頓痴気が考えたものか。

今さらこんなものを立てても取り返しのつくものではない。時は高度経済成長の頃，オリンピックに向けての突貫工事が街並みを破壊しつくした。公共事業ってどうしようもない…と思いながら橋の中央から日本橋川を見下ろしていたら，オリジナルの日本橋も江戸幕府の公共事業だったことに気づいた。

極端に人通りが少ない中央通り

ボクが日本橋の現状を憂いても仕方ない。大手町から皇居北側を回り甲州街道を帰った。

日比谷濠。この並木の夜の美しさはあまり知られていない。

こちらは北側，和田倉濠。この日は時計回りで皇居を半蔵門まで登り甲州街道を帰る。

前夜，X-E2で撮った馬場先門の写真がイマイチ満足できなかったので5D+EF17-40Lを担いで来た。

三脚を立てていると，横に若いおまわりさんが来て職質された。撮影に入っても後ろで見ている。

「4時間誰とも話してないんです。」

だって。機材を片付けながら，

「ご覧になりますか？」

と，写真をモニタで見せたら嬉しそうだった。自転車に乗ると手を振って見送られた。前夜と同じコースだが三宅坂からだと坂を半分以上登っているのでぐっと楽ちん。

若いおまわりさんが独りで警らしているひっそりと静まりかえった皇居から東へわずか1ブロック。丸の内仲通りは超一流企業に勤める若い男女でにぎわっていた。

酔っ払って大声で騒ぎながら歩く若者たち。この界隈では感染症の危機感は希薄である。

この日，東京の新規感染者が初めて500人を超えた。帰り道は夏に音を上げた246に再挑戦。溜池から赤坂への上りは確かにキツイがコース全体的にそれほどでもない。脚力もちょっぴり，ペダルの漕ぎ方の技術もちょっぴり上がったように思う。