わが社は創業1991年。以来夏休みは平均12日,これは旅好きな社長の方針に依る。
その代わり前後は毎年たいへんな過密スケジュールをこなした。夏休みのためにがんばった。
今年は前後の過密は変わらずに夏休みだけが4日間。原村行きもあきらめた。
初日の朝,前日の夜は遅かったにもかかわらず,朝6時に起きてサイクリングに出かけた。
東京は「命の危険のある暑さ」という天気予報の日だった。
それでもずっと決めていたので朝早く出かけ,
10時前には帰宅したのだがその頃はすでに30度を超えていたと思われる。
ボクは熱中症気味でグロッキーになっていたが,なおみは花屋に行った。
あまりに忙しかったので命日にスーパーの仏花しか買ってあげられなかったからだ。
この日はお盆。
職場から楽器を持って帰っていたので,なおみはバイオリンとチェロの稽古もした。
ボクも促されてチェロを練習した。
2日目。事務仕事も持ち帰っていた。もうぜんとがんばったが一日では終わらなかった。
3日目も朝から事務仕事。1時間で終わらせて,さあ絵を描こうとすると。
ピンポン♪と玄関に隣の奥さん。なんとウチの軒下にアシナガバチの巣があると教えてくれた。
もちろん「すぐに処置してくれ」という意味でもある(;^_^A
ハチの巣退治はしらべ荘で毎年いくつも落とすのでお手のものである。
ホームセンターでジェット噴霧する殺虫剤を買ってきた。
不意をつかれたハチたちは一斉に飛び立ったがやがてみな地面に落ちた。
ハチのいなくなった巣は高枝ばさみでぽんとつくとあっけなく落ちた。
ハチたちに同情するようになったのはタローを喪ってからのこと。
虫にすら憐憫を覚える。あるいは年を取ったということか。
ようやく3日目の午後から4日いっぱい,水彩を3枚と描きかけの油彩の手直しをした。
なおみはシーツや枕カバーはもちろん,家中のカーテンを洗濯した。
4日間,唯一の贅沢は代々木上原で買ったケーキ。
他はもらいものばかりでごちそうに明け暮れた。
短い夏休みが終わった。明日からは激務と言うほどではない。