6月1日/庭に鹿がくる
ウォーキングの途中でなおみが撮影
ボクはここまでは下りられない。
今日の外仕事はミズイロライフの屋根のコンパウンド。
つるつるのところはヤスリ跡を残し,ざらざらのところはコンパウンドする。
なおみはひたすら草抜き。ボクも立っていられなくなるたび草抜きに参加する。
雑草の間から僅かに園芸種が花をつけている。
雑草と競って一輪だけ咲いている。
ニリンソウフタマタイチゲはもともと野草なのであちらこちらに顔を出している。
NBで買い物に行く。ご実家の用で長野に来ているモエ姉があしたしらべ荘に寄ってくれることになっている。そのおもてなしランチの食材調達である。
母をお出かけに連れ出してくれたおまんじゅう屋さんから「お昼を食べてから帰る」とLINEが来た。すわ!チーズチャンス!とばかり急いで帰宅し,二人で20分でほうれん草のチーズドリアを作る。母がチーズを苦手なので,最近なかなかチーズが食べられないからだ。
夕方…
庭にシカが現れた。しきりにこちらを窺いながら草を食べている。ドレミ農園の柔らかい野菜の匂いに気づいたと思われる。
ボクの考案したすずらんテープバリアは果たして効果があるか。それともシカの勇気が勝るか。
いよいよシカとの知恵比べが始まる。
6月2日/大雨警報
長野市から従兄の運転する車で原村を往復する予定だったモエ姉は来訪を断念した。台風2号が本州付近の前線を刺激しているために広い範囲で大雨となった。原村も茅野も諏訪も大雨警報から大雨土砂災害警報に切り替わった。会社の残務整理でどうしても今日中に通帳の記帳が必要になった。会社の通帳はオンラインに切り替えていなかったので銀行の下諏訪支店まで出かけるしかない。
土砂降りの中を茅野の戸田酒造に寄った。蓼科に仕事場を構えていた小津安二郎がダイヤ菊を愛飲していたことを初めて知ったからだ。何でも脚本1本につき一升瓶のダイヤ菊100本を開けたとのこと。
どれどれ。どんな味かお楽しみ。直売所の店員さんのやたら丁寧な応対に気分を良くして,小津さん御用達の本醸造の他に純米辛口とそば焼酎を贖った。
諏訪に向かって走行中,上川ビュンビュンコースが冠水によって通行止めになった。甲州街道に出ると沼のようになっていた。それでもせっかく下諏訪まで来たので秋宮まで足を延ばし新鶴の塩羊羹を買った。
「おまけもらっちゃったー」
…と雨の中を走って来たなおみ。見ると人気が高いためにいつも売り切れのもちまんじゅうだった。参拝客もほとんどいない大雨の中を訪れた客へのサービスなのか。さすが老舗。
そうこうするうちに道路はたいへんな状況になってきた。坂道は川のようになっていて,地上高の低いライフでは通れない場所も多かった。しらべ荘の水路も危険水位だったが,もうじたばたしてもh仕方ない。
土産物店やスーパーでクオリティの低いまがい物は手に入るが新鶴は秋宮の店舗でしか買えない。
創業は明治6年。塩羊羹はもちろん,塩を使ったスィーツの元祖と言っても過言ではない。
6月3日/母,体調を崩す
道路を直しに外に出ると,下の方でご近所の人たちが流された砂利を埋め戻していたので急いで参加した。
補強を兼ね山から大き目の石を拾ってきて,雨でえぐられた穴を埋めた。
砂利は広がってしまってどうしようかと思っていたら,お向かいさんが区長に電話してくれて,水害ということで村から砂利が支給されることになった。
それでも流されないように石は入れることにした。重い…。
森の入り口でケンちゃん。大雨のときはどこで過ごしているのだろう。
お前も奥さんも無事だったか?
「グァー!」
それは良かった。
介護認定の主治医の所見を書いてもらいに行く日だった。病院に向かう途中で気持ち悪いと言い出した。
O病院に着くと,意識もやや混濁として吐いた。暫くベッドで寝ていると意識ははっきりした。様子をみることにしていったん帰宅した。
最近の母は体調の悪い日の方が多いのだが,この日は症状が重い。午後になってまた吐いたので,O病院で救急の紹介状を頂いて,中央病院に向かった。
中央病院救急外来。
当直の若い女医の診察は的確で,問診と触診だけでほぼ母の体の状態を把握し,緊急性はないと診断したが,吐いているし,頭痛を訴えているので念のためCTの検査となった。
ボクは駐車場の車で待ち,3時間余りの検査をなおみがずっと付き添った。血液検査も含め,検査結果はおおむね良好だったが,その説明を医師がしている間に再び吐いてベッドで横になった。
いずれの医者の診察でも各種検査結果でも「異状なし」なので手の打ちようがない。目を覚ますと夜道を回復していて帰宅した。
6月4日/ライフの屋根をミルク色に塗る
朝のウォーキング。なおみは村の田んぼまで下ってiPhone撮影
南アルプス鋸岳
北アルプス
甲斐駒ヶ岳
一方,ボクは畑の中を走った水の跡を修復中している農家に声をかけた。
「やられましたね。このあたりでいちばん,整然としてきれいな畑なのに。」
「グランドキャニオンができちゃったよ。」
農家は笑って答えた。
グランドキャニオンかぁ…ボクはその答えがとても気に入った。
母の体調は回復していた。今朝はボクとなおみが引っ越しの挨拶も兼ねてO医院の女医S先生に腰痛の病院の紹介状を書いてもらいに行った。
八ヶ岳
S先生は気さくなおばちゃんといった雰囲気だが,今のところボクたちにとって諏訪には彼女以外に信頼できる医者はいない。
今日はピーカンの予報なので朝のうちに庭仕事をしてから絵や楽器をする予定だった。ところが予報に反して,南の空に薄雲がかかり,気温は上がらない,そして風がない。…絶好のペイント日和になった。急遽予定変更!
マスキング開始
10cmくらいずつ切ったテープを重ねて微妙なRを描いて貼る。ここはさすがにボクの得意分野だ。
マスキング完了
ローラーを使うので下回りを覆う必要はない。
続いて脱脂作業。
塗料とカメラ係を準備。母はここまで回復している。
ペイント開始!!
ボクはローラーで広い面を塗る。なおみには刷毛を持たせて溝や細かいところを担当させる。速乾性の水性塗料なので時間勝負である。
二度塗りまで完了。
マスキングをはがして細部の補修。
じゃーん!ハゲチョロだったミズイロライフがおしゃれなツートンカラーに変身。
あ(;^_^Aあんまり近くで見ちゃダメですよ。
作業を終えてから,なおみは農業学校へヤギに会いに行った。夏は大勢のお客さんが予想されるので案内する場所の下見を兼ねている。