快晴なのに寝坊してウォーキングに出られなかった。
ゴミ捨てにだけ歩いて行った。けっこう遠い。
モロッコインゲンが蔓を巻き始めてなおみが大喜びしている。
大雨でえぐられた道の補修用に村から支給された土砂が届いた。
地元の家は一軒もないがご近所総出となる。
村と掛け合ってくれたのも機械を出してくれたのもお向かいのMさんご夫妻。
小一時間ですっかり穴が埋まった。
庭仕事に戻る。空いていたドレミ菜園の中央部にシュウのハーブ園を開墾した。
イタリアンパセリに紫蘇,ミツバ,そしてバジル。どれかつけばいいという作戦である。
ハーブにマルチがいるのか。野菜に悪影響がないのか。家屋から遠くていざ調理のときに役立つのか。
ツッコミどころだらけ。
ヒメウツギバイカウツギ
午後,初めて中央公民館に映画を見に行った。意外に大きな施設で驚いた。
払沢(村の中心)の南で,体育館,図書館も隣接する村の文教地区にあたる。
折しも今日は大軍拡の予算があっさり国会審議を通過した。
以前から対中国を想定した自衛隊の軍事施設が南西諸島に次々と作られているが,あまり本土で話題になることはない。
沖縄とは日本の中でそういう地位にある。琉球も宮古も八重山もかつては独立の国であり民族であった。
中国のチベット支配やロシアにおけるチェチェン弾圧と変わるところはない。
この映画は軍事施設に反対する住民運動の記録映画制作のためのダイジェスト版だった。
上映会を開いたのは村の「9条を守る会」である。引っ越してすぐ勧誘された。案内文を熟読したが趣旨がすべて正しいと思って入会した。
映画に記録されていることもすべて「正しい」ことであるが,共感する人と同数の反発する人を作り出してしまうようにボクは思う。
ボクたちがタローを連れて宮古島を訪れたちょうどその頃,宮古の周辺の三つの島と本島は立派な橋で結ばれた。
もちろん下地島の空港などを軍事利用するための準備だが,住民たちの生活の便は飛躍的に高まった。
懸橋による自然破壊問題など吹き飛んでしまうほどの「便利」がもたらされた。国から防衛予算がふんだんに投入されている。
便利さに目を奪われてしまう住民,利権に群がる政治家や企業…国のアプローチは狡猾でぬかりがない。反対運動も想定内だろう。
それに対してただ「正しい」ことを主張しても,ただ住民の賛成反対の分断を深めることにならないだろうか。
私見だがこの映画では戦いに勝てない気がする。
記録としての大事さは言うまでもない。制作の苦労には頭が下がる。身分相応のカンパはしようと思う。
民主主義や反核,反戦の運動はいくら正しくても勝たなければ意味がない。
それを導く人や団体には勝つための方策を練る義務がある。今はそう思っている。