冬支度…人生も冬支度
- 2024/10/02 18:53

まだ日中は汗ばむほどだが、夜のアトリエはそろそろ暖房を準備しなくてはならない。地下室から大小の石油ファンヒーター×3と電気ヒーター×2を出してきた。

地下室にしまうのはサーキュレーターや除湿器。信じられないことに半年経つと、何をどこにしまったかどころか何があったのかを忘れてしまう。箱や袋には内容物の札が必要となる。

灯油を少しずつ給油し、設定温度を30度にして外で試運転。いきなり部屋で点火すると白煙があがってなかなか匂いがとれなかったりする。電気を合わせてこれらのヒーター5台に、メインの薪ストーブ、FFストーブ、エアコン2台、カセットボンベの小さなヒーター1台の計10台がこの冬のしらべ荘の暖房ラインナップとなる。
ストーブとサーキュレーターや除湿器の出し入れだけでゆうに2時間かかった。

出汁を準備してあって温かいおうどんを昼ごはんにしようと思っていたが、乾麺のうどんを茹で始めたところで急遽ぶっかけにすることにした。具を考えてなかったのでとろけるチーズで冒険してみた。うどんもチーズもマイルドになって実に合う。
さてリタイヤした64才ともなると、そろそろ直面してくるのは年金、資産運用といった問題である。また狙いすましたタイミングでJAの職員が戸口まで訪ねてきてよろず相談に乗ってくれる。
そもそも東京時代には三菱、みずほ、三井住友といった都市銀行を使っていたが、なんと松本から甲府にかけて、三井が諏訪と甲府に、みずほが甲府にそれぞれ支店を持っているほかは店舗がひとつもない。諏訪の三井住友銀行まで車で小一時間はかかるのである。世はネットバンキングの時代という事情もあるのだろうが、少なくとも原村では誰もがメインバンクとしてJAか諏訪信金の二者択一となる。ボクたちも徐々に都市銀行の口座を処分していかねばならないだろう。
JAの窓口で相談しているうちに、税務関係で知りたいことができた。自分で調べるのは少々不安であるが、Sさんに聞くほどの案件でもない。するとJAの担当者が
「農協の税務相談が無料で受けられます。」
と教えてくれた。ただし今月はとなりの富士見町が会場だと言うのでさっそく電話で予約をした。それが今日である。

会場となっている富士見のカルチャーセンターに着いた。

中に入ると驚いたことに誰もいない。事務所に声をかけても誰もいない。待合室に相談者があふれて、整理番号など配られるのを想像していたがどうも様子が違う。入り口に戻って黒板を見ると「税務相談13時より第二談話室」とある。今度は受付横の案内図を見て第二談話室を探した。

どうやらペンションのような造りになっている正面の階段を昇った左が第二談話室らしいが人気はない。どこで待てばいいのか分からないのでとりあえず階段を昇ってみた。がらんとした部屋に長テーブル、その向こうに初老の税理士がにこにこ顔で座っていて、
「イマムラさんですね」
…と突然声を掛けて来たので飛び上がるほどビックリした。持ち時間は15分ずつなのに前の人も後ろの人もいない。たぶんもともといない。
事前にJAの担当から話が行っていたらしい。税理士は資産運用に関する税務の相談だと勘違いされていたようでずいぶんと資料を作ってくれていた。…が、もしも資産運用するなら税金のことまで含めてプロに任せるつもりだ。相談は3分で終わり、残りは気のいい税理士と雑談して過ごした。ボクの質問はシンプルである。
ボクが死んだとき遺産を受け取る妻に相続税はかかりますか。

控除額は3000万円+600万円×相続人数、そのほかに1億6000万円まで配偶者特別控除あり。

あははは、十分すぎる控除枠。宝くじでも当たらない限りボクの資産は無税でなおみの手に渡る。