ローリィが居ればたいていその場の主役となる。

「かわいい」「いい子」とチヤホヤされるのに慣れている。たが、さすがに2歳児にはかなわない。ここ数日、主役の座を転落した。ローリィから主役の座を奪ったのはちゃらTの一人娘セ来週末のちゃんである。

ボクたちの移住直前に娘さんが生まれたので、ちゃらTはなかなかしらべ荘に来られなかった。セラちゃんが大きくなってようやく旅行が可能となったようだ。

ところがいきなり車に出迎えたローリィにセラちゃんは怯えてしまった。

すっかり嫌われてしまったローリィはどうやらそれが分かるのか遠巻きにしながら近づかなくなった。寂しそうにぼおっとしている。春にはマナの子たちにもすっかり嫌われた。あのときは調子に乗って、二人に乗ろうとしたりしたので仕方ないが、今回は控えめにしていたので少々不憫である。

二歳の女の子のかわいさは桁外れである。ちゃらTがメロメロなのもムリはない。セラちゃんはローリィには「ヤダ」と冷たかったが他の人にはやたら愛嬌をふりまく。なおみはもちろん、母もすっかり参ってしまった。

距離を置こうとしていたボクも「お兄ちゃん」と言って寄ってこられたものだからあっさり撃沈した。まさかにちゃらTの入れ知恵ではあるまい。

カメラを向けるとファインダーの中でしなを作ったり髪をかきあげたりする。これがまた、両親譲りのフォトジェニックな顔立ちである。リリやリョーコにはカレシができてしまったが、マナんちのケイちゃんとこの子がいれば、ボクは当分モデルに困ることはないだろう。

幼児にとってしらべ荘の庭は格好の遊び場である。ちゃらT一家もほぼ庭で過ごしていた。ボクもお客さんをあまり構うことをやめることにしている。

どうもしらべ荘のリピーターが少ないのは構いすぎが原因のように思うからだ。
リクエストされたので今シーズン初めてバーベキューコンロも使った。

ほぼ蟻に占拠され、巨大な巣となっていたのを、ちゃらTが掃除してくれた。

子どもの世話や家事について言えば、マナのご主人には負けるものの、ちゃらTもよく働く。総じて半世紀前に比べると、日本の若いお母さんの負担は1/10くらいになっていると思われる。

だが予想通りしらべ荘での労役については口ほどにもなかった。

あてが外れてこの秋はいよいよ薪割りを本格的にやらねば…。

