しらべ通信

11月9日分

ショウが松本まで家族旅行に来たついでにしらべ荘に寄ってくれた。

ショウは3期生だったかな。勉強はできるけどとてもやんちゃな子だった。当時は野球に打ち込んでいて，いつだったか教室に忘れたノートを見たら，チェンジアップの打ち方とか二塁に出塁しているときの走り方の注意事項とかそういう内容が細かく，びっちりと書き込んであって感心したのを覚えている。そのショウが思い切り敬語のLINEを送ってくるし，久しぶりに会っても大人の話しぶりなのでなんだかおかしくて笑ってしまう。

学芸大に行ったからボクたちの後輩でもある。今は会社勤めでどうやらマイホームパパをしているようだ。初めは訪問を渋っていた人見知りの子どもたちが，勤めから帰ってきたなおみにはすぐになついて「また来たい」と言った。

今日は1Mほどの丸太二本をチェーンソーで三等分し，斧で半割にした。明日の筋肉痛が心配である。6本の太い薪は2～3時間分ほどの燃料になる。

…た，足りないじゃん。今は備蓄があるが，来年からは秋にかなりの薪割りが必要となる。

週末に二度目のお泊り予定だったM奈が急病で来られなくなってしまった。

急遽，ウチから13km，車で20分弱の温泉旅館の平日特別割引プランを予約してでかけた。

月曜が山梨県民の日で，なおみの仕事が休み。なかなかこんなチャンスはない。

もちろんシーズンオフということもあろう。

二週間前ならタイヘンな紅葉の中だったろうが，隣に住んでいるようなものなのでそれは家でたっぷり楽しんだ。

部屋で母と家で見ていたお相撲の続きを見て過ごす。

貸し切り露天風呂もプランに含まれている。

手厚いサービスに豪華な食事に比して，申し訳ないほどの安さなのだ。はー，ごくらくごくらく。

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真夜中に目を覚ましても雪が積もっていることはすぐにわかる。外が明るいからだ。晴れた夜は部屋の中が漆黒の闇で10cm先も見えない。それが窓の雪でぼんやりと部屋中が見える。

なおみは相変わらず犬と同じくらい喜んで駆け回っている。休みの日でよかった。雪の朝に出勤するときのよいシミュレーションになった。

午後に晴れ間が出たので急いで薪を運んだ。作業を終えて家に入った途端，吹雪になった。

夕方にはまた晴れそうである。

11月15日分

今日のウォーキングは文化園に見つけた新しい道を歩いた。

すっかり冬枯れていたが所々に明るい日差しも横切っていた。行く手に道の終わりが見えそうでもある。来し方を省みることはやめて，ここからは一歩一歩を大切に歩こうと思う。やるべきことはたくさんある。たとえそれらが中途のままに道が尽きても悔いのないように。

帰宅すると義母から大好物のピーカンパイが届いた。

今日はボクの63才の誕生日である。

なおみもケーキを買って帰ってきた。

一生懸命，指で63を表そうとしているがうまくいかない。

晩餐も対好物のチキンのオーブン焼き

うへえ，ホタテもグレープフルーツも高そうだ。張り込んでくれたみたい。

あきなにもらったとっておきのワインを開けた。最近はアルコールにてんで弱い。20時過ぎにばったりと寝てしまって，誕生日は終わってしまった。