今年も東京は全国で一番早く桜が開花したが,都心では早い樹でもまだ8分咲き。ウチの前の遊歩道は満開を過ぎている。もしかしたら日本で一番早いソメイヨシノではないだろうか。
夜来の雨で早くも散り始めている。今日は母と二人で昼前の散歩である。
消防学校の道に回ってみた。大島桜も満開。
JAICAの前。
JAICAの食堂が一般にも解放されている。
とても安い。
エスニックランチ。これでおいしければ行列ができて,近所のレストランから苦情でも出そうなものだが,なかなかどうしてそうはいかない。
小さい頃,ここには鉄条網に囲われた医療少年院があった。ボクと弟は夜陰に紛れて鉄条網を這ってくぐり池に侵入したことがある。マッカチンと呼ばれる大きなアメリカザリガニを捕るためである。ふだんの捕獲場所は,当時まだ川だった玉川上水だったが,如何せん友だちとの競争も激しくマッカチンはなかなか見つからない。誰も恐れて近づかない医療少年院の池はマッカチンの宝庫である。池に侵入した勇者は仲間たちのヒーローだった。
医療少年院が移転した跡地は通産省と外務省と呼ばれていた。やがてナイトとジャイカという独立行政法人となった。大きな声では言えないが独立行政法人は役人の天下り先のためにあるものでほぼ役立っていないと思われる。そういう施設のいいところは,このように内部が変わらず残っていることである。整地はされているもののマッカチンの池も当時のままである。
教室を閉めて3週間。仕事がない生活にはあっさり慣れた。
だが,絵を描いたりチェロの練習をしたりするのが,「サブ」ではなく「メイン」の日課であることにはまだ慣れない。
さて,なおみである。
ひとりで浦和にでかけている。
仕事を辞める前にフィギュアスケート世界選手権のチケットを買った。
9時過ぎに出かけて10時半から21時頃まで11時間もここで過ごしていたことになる。
お昼も夕食もストイック(笑)
夜中に帰ってきて興奮気味に様子を話す。
「そうか。かおりちゃんは泣いてたのか。で,大ちゃんは?」
…とボクも「おもねり」モード全開!!
「で,そっちはどうだったの?勝ったの?」
そっちの方はテレビ観戦。続投した森保ジャパンの初試合だった。代表戦は平日開催が多く,これまで30年間実況中継は見られなかった。ウルグアイ代表と1-1のドロー。監督の続投は疑問だが次回からのW杯は出場枠が拡大するので予選敗退はないだろう。
驚いたのは母である。現在,家事はなおみがすべてやっていて台所に立つ気力がない。ひとりで留守番のときなど,なおみが用意しておいたお弁当を食べることすらしない。ところがボクがビールを飲みながら中継を見ていると「何か作らなくてはいけない」と思うらしい。冷蔵庫にある常備菜を温めたり,蓮根できんぴらをしたり,何品も作り,洗い物も次々としていた。母親とは不思議な生き物である。