7月14,15日分
タローボックスにチェロを積んで出発。
藤野PAでモスランチ
激しい渋滞の甲州街道,環七を通り,高円寺の出版社に行って担当の山田さんに挨拶する。手土産はパンさんのお饅頭20個とたてしな農園のセロリ。…ウケた。
山田さんとは特に表紙や見返しの作業になってから頻繁にやり取りして,二人で完成させた感が強い。
兎にも角にも絵本作りではいろいろな経験ができた。オレ様自営業しか知らなかったボクはまるで新人歌手のように頑張らされて社会の厳しさを知った(笑)
何度ここを訪ねただろう。たぶん,もう来ることはないだろう。
なおみが笹塚で銀行三軒とカルディを回って東京の家。何だか見慣れた景色である。ボクがのびている間になおみが家の内外を清掃する。
なおみのLINEに着信があり,音楽祭のホワイエにアトリエのパンフを置かせてもらえるとの連絡だった。ただし締め切りは16日のお昼。パンフレットどころかアトリエの業務形態すら決まっていない。東京から帰る明日15日の深夜にパンフレットを作るしかない。
ヨドバシで紙とインクを購入。
小田急がなくなっている。
続いて世界堂。半切りや四六判で紙を買うのでどうしてもネット購入と言うわけにはいかない。専門店でなければならない。
世界堂で二手に分かれてなおみは夏物のショッピングに出かけた。幸いこの2日間,気温はそれほど高くはない。
ボクは早稲田の尾城眼科に向かう。明治通りが激しい渋滞。
ドクターがこれまで白内障以外のトラブルがなかった右目に眼底出血の跡をあっさり見つけた。検査をするとここ数か月のことである。前回左目のときと違って,眼球の周辺部で出血したので,視力への影響はなかった。動脈硬化が疑われる。腰の痛みにも共通するかもしれない。
いったん帰ってレッスンを受けに二人で本郷の教室へ。急な上京に合わせて先生も大先生もそれぞれ30分ずつ時間を作ってくれた。
…と思ったらこの日のレッスンが終わったあとに30分ずつ残業してくださった模様。これで本番まであと1回しかレッスンがない。練習しないと。
新宿西口パトワールをご存じか!夜も更けると店内はカオス!
外国人,変な人,謎の人,不気味な人,お水の人,スジの人らがカウンターを囲んで舌鼓。
なおみは馴染みのネパール人シェフに本日オススメ「チキンビリヤニ」を半ば強引にススメられ,その量のあまりの多さに涙目。
ボクはいつもの定番マハラジャピルスナーに野菜カレーで安全策。チャイはサービス。
15日
庭の掃除。3月に伐った白樺の枝が乾燥していい具合になっている。次回運ばなくてはならない。
ルパのパンで朝食。なんだかヨーロッパの安ホテルに泊まった朝の雰囲気だ。
すごいぞ,中央道の渋滞は50キロ。3時間かけて義母宅へ到着。すぐにお手伝い。
「あれ?何で見つかるかなぁ!」
と不快そうにマクロレンズを見上げて裏側に回る。追いかけると,自分の擬態の未熟さは棚に上げ尾を上げて怒り出した。
悪かったよ。ところでキミの下手な物真似写真をSNSに上げていい?
ホームパーティーの開宴。
これ,けっこううまいです。
くぁーりーちけん(Curry chicken)のレシピを持ち込んだめぐみ伯母から国際電話が入る。
膵臓癌が完治したと喜んだのもつかの間,肩の骨に転移が見つかった。放射線治療を終えて声にはまだ張りがある。
これくらいにしておく。
何しろこの家の食事は後にこれが待っている。
6時に暇乞い。八王子から中央高速に入ったところで,運転をなおみに交代してひたすら寝ながら帰宅。
翌日ゲネプロのなおみを寝かせてパンフレットを作り始める。パンフレットを作りながら何をするか考える。何だか夏期講習のパンフレットを作っている気分だ。イラストレーターのウデも衰えてはいない。12時半頃に原稿が完成。なおみは校正するために起きていた。教室の印刷物もいつもこうして作ってなおみが校正した。今度こそなおみを寝かせて空が明るくなる4時過ぎに70部印刷完了。教室で使っていた複合機なら3分で裏表とも印刷できるところ,マックスアートでは数時間かかる。
…というわけでアトリエしらべ起ち上げです。どうぞよろしく。