5月17日分
なおみが疲れ気味なので、退勤時間が遅いのを覚悟で金曜日にも送迎に出た。遠く北アルプスは雲に隠れている。安曇野まで出かけるメリットはないかもしれない。逡巡しながら朝日村あたりでロケーションを物色していると、武居城跡というところにたどり着いた。

興味を覚えた。

現在地から門まで1分くらいだった。これはたいしたことなさそうだと侮って運動がてらちょいと登ってみようと思い立った。

入り口が施錠されていると思ったらどうやら鹿除けの柵らしい。厳重に囲われている。

地図の縮尺に問題がある。たいへんな急坂が待っていた。こんな登山は一昨年の一ノ谷以来かもしれない。

主郭に登頂成功。ちなみに二の丸に置いたカメラのタイマー10秒で帯曲輪を突破して主郭によじ登り平然としたフリをしているところ。

せっかく登って来たのだから、ここでなおみが持たせてくれたおやつを食べることとしよう。

この商品、チョコとクリームの含有率に問題があるように思う。

武居城から下山すると北アルプスの雲が晴れていた。いつもの場所に急ぐ途中、三郷あたりで車の停められる場所を見つけたのでここで写生することにした。

写生のときはベルトを二つ巻く。姿勢をよくするためだ。

北に向いて描いているのでもろに後ろから直射日光を浴びている。5月だが、すでに帽子がなかったら危険な暑さである。

同じ構図ばかりになるが、水鏡と残雪の季節、こうなるのは仕方ない。

途中で休めばいいのだが、どうしても根を詰めてしまう。終わってからふらふらになりながら、お弁当やお茶。

少々熱中症気味となったので二枚目は諦めて穂高駅周辺にロケハンに出た。踏切で大糸線が水鏡。またまた車を寄せて次の電車を待った。特急はどうも絵にならないので、普通列車を狙うのだが、田舎はどこでも一時間に上下合わせて2本くらいしか来ない。料金も高く、駐車場も整備されていないので一般の利用客がどんどん減っている。一方で新幹線や特急を利用してビジネスや旅行をする限られた人たちへのサービスは強化されつむじ風のように途中駅を通過していく。支線はどんどん廃線に追い込んでいく。国鉄民営化とはこういうことだったわけだ。

堀金に戻って道の駅の回りで一眼撮影する。
二人で田植え中の方に矢車菊のことを聞いてみた。
「なーんも」
…大したことないとおっしゃる。
「もう一つ伺っていいですか?」
「知っとることなら何でも…」
「あの爺ヶ岳の左に見える…」
「あ、ワシら山のことは全然分らん。ワシらの山は…(二人声を揃えて)常念だけよ。」
「…ど、どうもありがとうございます。」
中央やや右の尖った峰が安曇野のシンボル常念岳その右は横通岳。

子どもたちは謎のジャンケン遊びをしながら歩いていてなかなか画角まで進んで来ない。はしゃぎ声を聞きながら矢車菊に置きピンして待つ。のどかだな…と思いながら青空を見上げた。ふと戦禍の人々を想う。ガザに平和を。

今日は迎えの時間が遅いので松本空港へやってきた。

駐車場に到着直後、轟音とともに一機飛び立ったので時間が変わったのかとあせった。一人だけヒコーキ撮りがいたので聞くと、
「今のはエプソンのチャーター機だよ。安心しな。神戸行きはまだ駐機してるから。」
…チャーター機(;^_^Aそうなのか。そこまで儲かってるなら顔料インクもう少し安くしろ。諏訪響の練習場にトイレ建てろ。

ジュース買って来た。さっきのヒコーキ撮りはどこに行ったのか姿が見えない。慣れているらしく、ポイントもたくさん持っているようだ。まあ、いいや。センスで差をつけてやる。

松本警察のヘリが着陸。

そしていよいよ最終便、FDA237神戸行が滑走路を疾走する。

いつもボクが1時間余りかけて走る安曇野までの距離を10秒ほどで飛び、軽々と鹿島槍を越えていく。

長い一日だった。これから迎えに行けばちょうどいい時間。

帰宅してから読んだ信毎の記事。