サウンドオブミュージック
- 2023/09/30 20:56
Our days
2023年09月30日の記事は以下のとおりです。
松本まで行くのに下道を使う。高速料金を節約することもあるが,山を下りたら色々な用をついでに済ませないと,町まで往復するのは時間も費用もけっこうかかる。
このはちみつ屋さんは最近のマイブーム。悪い噂のあるあの山田養蜂場とは何の関係もない。同じ名前であるためにワリを食っているらしい。
春から塩尻峠を何度越えただろう。寄り道をしたので行き先の駐車場はすでに車であふれていた。
お昼の時間もなくなったのでコンビニで買ったおにぎりを河川敷で食べた。向こう岸のパッとしない建物が今日の目的地。
知る人ぞ知る,サイトウキネンのここはメイン会場だそうだ。
この日のお目当てはこれ,イ・ムジチはイタリアの歴史ある合奏団でバロック音楽を得意とする。なおみがずっと聴きたがっていた楽団の日本公演である。
オペラグラスの調子よーし。
実は母もチケットを買っていた。数日前から予定を話していたのだが毎晩忘れる。いざこの日の朝,「松本まで行く」と聞いたとたんに面倒になったらしい。メンタルからすぐに体調を崩す。出発時にはとても出かけられる状態ではなくなっていてまさかのドタキャン。S席のチケットがパーになった。
評判通りの美しい調べだったが,音がとても柔らかい。デジタル音を聴きなれた者には迫力に欠けるようにも感じる。後半がオハコのビバルディ四季だったが,ボクは夏と秋あたりを熟睡した。
でもさすがイタリア人たち。お客さんサービスは徹底している。アンコールは5曲もあって,拍手と挨拶の出入りを含めるとビバルディより時間が長かったほどだ。とくにチェロのおじさんが楽器を抱えてよろよろとステージ中央に進んできて,ぼつりと曲目を紹介するのが可笑しくて客にウケる。最後はあちこちでスタンディングオベーションとなるほどに盛り上がった。
このおじさんである。
コンサートがはねて外に出るとまだ明るかった。山が曇り空から差す夕日に美しく映えている。
母が待つので帰りは高速を使った。あっけなく帰れた。高速を使えば松本は近い。