チェロ会
- 2025/09/15 11:41
朝からまた2軒にブドウ配達。これで元は取れた。
舞台で緊張のため指が動かなくなった悪夢の発表会から2年。一度はチェロを止めようと思ったけど、根気よく指導を続けてくれた愛先生の誠意に応えようと再び発表会への参加を決意した。
目標はトラウマからの脱出。そのために
1. 易しい曲を1曲だけ
2. 伴奏はドレミ
…という条件を出し、先生の快諾を得た。
東京にはいろんな人がいる。チェロを担いで地下鉄に乗ってもこの町ではとくに目立たない。
げげげ!今年の会場はちと立派過ぎないだろうか。
前半14名の記念撮影。未就学の子もいる。ボクはこの中で最年長で最も下手で最も簡単な曲を弾く。
愛先生が組んだプログラムではボクの演奏順はこの前半のラスト。そして直前は先生と桐朋時代のご学友による管弦4重奏だった。全員プロなので笑っちゃうほど上手だった。ドレミは
「客席で聴く」
と言って舞台袖から逃亡し、演奏直前に走って戻ってきた。
この演奏順がまた功を奏した。さすがにプロの演奏の後では「上手に弾こう」などという気持ちが失せた。拍手を浴びても緊張しないで済んだ。
今回、最もタイヘンだったのはなおみだ。この秋にこれを含めて出演する4つの演奏会が重なり、職場の文化祭、合唱祭も近い中で、毎日練習に付き合ってくれて、今日本番を迎え一緒に上京した。そもそもがバイオリニストである。舞台の上でピアノで弾くのは何十年ぶりか覚えていないと言う。なおみの緊張がますますボクの気持ちをほぐしてくれた。
おお、何だか右の手首がまるで「弾ける人」のようである。
しかしまあ、練習したことの半分もできなかった。プロの演奏家たちは本番の方が練習よりいい演奏ができると聞く。…バケモノではないかと思う。世の中にはそういう種類の人がいるということだろう。
どうにかこうにか演奏を終えた。客席でにこにこしている愛先生が目に留まるくらいには落ち着いていられた。
どうやら悪夢のトラウマからは解放されたような気がする。

演奏を終えた足で急ぎ東京の家に留守番させていたローリィを迎えに戻った。そしてすぐに東京を発ったが、八ヶ岳についたのは12時だった。








