松本楼ときゃるり・でんぐり
- 2023/03/23 22:13
3月22日
平和な国日本ではワールドベースボールクラシック観戦が空前のブームである。昨日,劇的な逆転サヨナラでメキシコを退けた侍ジャパンが今日はアメリカと決勝を戦っている。ルールをよく解さない母となおみも朝からテレビにくぎ付けである。視聴率50%が近い。かつて「君の名は」というテレビドラマの放映中は銭湯の女湯から人が消えたという話を思い出した。これはチャンスである。
「松本楼のランチに行こう。」
昨秋,一度チャレンジしたが11時過ぎには長蛇の列ができていてあきらめた。今ならば日比谷公園から人が消えているかもしれない。もとよりにわか野球ファンの母とドレミである。あっさり天秤は侍ジャパンからランチへ傾いた。
「がらがら~」
先発した…と言っても投手のことではなく母を連れて先に車を降り,様子を見に行ったなおみからのLINE。車で待機していたボクはすかさず駐車場へ入り,松本楼へ急いだ。
料理を待つ間に侍ジャパンの勝利を客の誰かが伝え,レストランの中は拍手に包まれた。母のおごりである。評判のカレーとハヤシのソースは確かにうまかった。がらがらだったのは11時前だったからで,帰る頃のはやはり長蛇の列だった。
午後,なおみは新宿にショッピングに出かけ,ボクは水彩とチェロに勤しんだ。
夕方,トヨタのディーラーに出かける。
数日前,Fクンにバッテリーを交換してもらった。松本楼にはそれ以来のドライブだったが,なんとナビの画面がロックしていた。パスワードを打ち込まなければ,ナビどころかラジオもバックモニターも作動しない。
「お母さんの旧姓は?」
…と画面に表示されている。まさかに前オーナーのご母堂の旧姓など知る由もない。近所のディーラーに持ち込んで初期化してもらうしかなかった。作業は30分ほど。あたらしいパスワードは
「ペットの名前は?」
に変えた。
3月23日 雨
下高井戸のギャラリーに出かけた。義理の伯母にあたるニューヨークのスミさんがネックレスなどの工芸品を出品していると聞いたからだ。
ギャラリーは工芸品より,画家や版画家の作品が多く展示されていてとても刺激になった。