天満さんのコンサート
- 2024/01/21 20:58
午前中にヤマダ電機で手配してもらった業者さんがFFストーブの取り付けに来てくれた。
使用頻度の少なかった前機の修理をCORONAに依頼したところ,あっさり「10年を過ぎているので修理できません。」と言われたことに腹を立て,3台の石油ファンヒーターで頑張ってきたが,どれも2日を待たずに給油しなければならない。ほぼ毎日,しかも雪でも深夜でも容赦なく給油が必要となる。外にある石油タンクから給油するのは「男の仕事」だがこれを続けるのは厳しい。それに加えて大工の市川さんが「ファンヒーターはFFに比べて効率が悪いので燃料消費量が多くなる」と教えてくれた。さらにこの冬,母が薪ストーブに薪をくべることすらできなくなった。これは想定外であった。検討した結果,薪ストーブ+ファンヒーターという布陣では冬を越えられないという結論になった。
「メーカーさんも耐久性の優れた機械を作りたいのはヤマヤマなのですが,新しい機械を売り続けるためには平均10年で壊れる設計にするしかないのです。」
工事の若いお兄さんが言った。そう言うことなのである。
ストーブ設置工事の時間が決まらず,前売りチケットを買えずにいたコンサートの当日券があったので,午後,茅野まで下った。
たいそうな建築家の設計した茅野市民館。デザインは美しいらしいが何もかも分かりにくい。利用者のことはあまり考えらていない。図書館をガラス張りにして蔵書の表紙をことごとく退色させてしまってSNSで炎上したのも記憶に新しい。
窪島誠一郎さんのトークはとても面白かったが,少々寝てしまった。彼が水上勉さんの息子さんだと初めて知った。無言館を起ち上げられる道理である。
天満敦子さんの演奏は圧巻だった。頚椎損傷の大手術から辛いリハビリを経て昨年復帰。懸命に演奏される姿を見てなおみが隣でギクギク泣きながら聴いているものだから気が気でなかった。まだ楽器を安定して保持することができない状態だが,ピーンと強い音でストラディバリウスを弾いていた。
母の食欲がない。ツルヤで湯豆腐の材料を買って家路を急いだ。
夕焼けが美しかった。