METのマウスパッド
- 2024/02/15 16:38
Our days
2024年02月の記事は以下のとおりです。
東京組の人々が母の面倒をがんばってくれるおかげでボクたちには久しぶりに二人きりの連休が転がり込んだ。もっともボクは毎日連休であるが…。
特別なことはしなかった。おでかけも村のスーパーまで。
たとえば一杷109円の菜と99円の豆腐を買って帰る。
お手頃価格の地酒と合わせて天才料理する。シシトウは予算オーバーだったのでピーマンとしめじで代用した。
この夜は松本からの帰りに買ったゼイタクシャルドネと肉の入ってないシチュー。
チーズたっぷりピザ。母がチーズを苦手にしているのでふだんは食べられない。
これが三連休至福の晩餐である。
お昼も天才ランチだが写真を撮ったのはこれだけ。春キャベツと山麓亭で買ったドライトマトのパスタ。
ほとんど時間は同じ部屋にいて,それぞれバイオリンやベースの練習と絵描きをしていた。
ボクもチェロとギターは練習している。
なおみお得意のクッキー。
キレイに焼けたのは雪かきのお礼にお向かいさんに。
それから税理士の親友が体調を崩して入院したのでその病室に送った。
届くかな。
屋根の雪が融けて,ときどき恐ろしい音を立てて落ちてくる。15年ほど前,屋根の下に置いておいた車が雪に埋まって脱出できないまま,上から落ちて来た雪でつぶれた。今は学習して,雪の落ちるスペースを見越して車を置いている。
つらら。
泣く。
おいしそうにつららを食べていたタローを思い出すからだ。
こんな雪が降ったらどんなにか喜んだだろうか。
アンコールが不調で煙を吐いた。クロタケストーブさんにメールすると電話で対処法を教えてくれた。言われる通りに内側の部品を外して触媒の上を掃除すると,あら不思議。すっかり直った。部品を外してメンテナンスするようになればいっぱしのストーブ使いである。えっへん。
なおみがハマったのは義母に頼まれて録画したままHDにたまっていた昭和の「想い出つくり」というドラマである。大山勝美と山田太一コンビの作ったTBSドラマのひとつだ。恐ろしく面白いのでついボクも後ろから見てしまった。キャストも豪華で田中美佐子とか端役である。
天気を見ては写真を撮りに下りる。
ベランダに米粒を撒いておいて300mmを装着した7Dをスタンバイしたのだが,気づいてカメラに手を伸ばそうとしたあたりでいつも逃げてしまう。八ヶ岳の鳥たち,警戒心が強すぎる。
私道の雪がだいぶ融けたので,なおみが車一台分雪かきした。
これでようやく道に置いてあったミズイロライフを敷地に入れることができた。
連休明け,母が帰る日がちょうど父の祥月命日にあたるので,なおみが花を買った。父には悪いが予算の都合で一部,タローにも分けてもらう。父とタローは命日が重なっている。
ともあれ二人きりを満喫する連休であった。
2月9日分
暮れに松響の演奏会に行ったとき,帰りの車窓からなおみが血管専門の病院を見つけた。探しに探していた間欠性跛行の検査ができる病院である。かかりつけの三枝先生に紹介状を書いて頂いた。診察は今日9時15分から,家を出るときローカルを通ってちょうど9時15分到着予定だったナビが茅野に下りたときは30分に延びていた。そこでローカルはあきらめてバイパスから諏訪インターに曲がった途端に15分,岡谷インターを過ぎるとさらに15分短くなった。
ナビはけっこう細かく計算しているらしい。塩尻で流出し,19号を行くと,まただんだんと遅くなり,9時10分に到着。
念願だった右腰と右足の血流検査,エコー,レントゲン。口コミ評判通りスタッフもドクターも気持ちの良い対応だった。
そして結果は…。
「血流からの間欠性跛行の可能性はありません。」
…と,ドクター。異常なしとはふつうはうれしいことだが,ボクの場合は複雑である。痛みの原因が血流である可能性がなくなったということは腰痛の治療は振出しに戻ったということだ。
病院に車を置かせてもらったまま徒歩3分のところにある荒井城跡まで歩いた。
戦国時代,小笠原一族の島立氏の居城だったらしい。
あしが痺れて立っていられなくなった。冬は神経に厳しい。病院まで痛みをこらえて戻りながら辛くて叫びそうになった。
19号が渋滞しているので,荒井城からの流れで,松本の城跡を攻めながら帰ることにした。
市内を外れて山麓線周辺にかかると…
除雪されていない城跡はご覧の通り。
城跡巡りはおしまいにしてゴロー(チェーン店ではない店でランチすること)することにした。
この絶景。その名も山麓亭。
昼の12時半だと言うのにボクしか客がいない。
ぶっかけ天980円。一瞬ゴムかと思ったほどの麺のコシ。ここががらがらとは塩尻のサラリーマンはみな味音痴と思われる。
なおみに無断で,きなこ100円,漬物150円,ドライトマト250円を買ってしまった。
諏訪湖の北岸に寄ってみた。報道の通り白鳥が一羽もいない。
富士アイスで今川焼。
道の駅で塩尻産のシャルドネ。今朝見た新聞に俵真智さんの新作が載っていてその歌にシャルドネが出てきた。1800円だったが行きに高速代を浮かせたから思い切って買った。
日が出て急速に雪が融けているが,いよいよ凍結のリスクが生じる。
オーリスが無事に駐車場を脱出したので,11時55分すずらんの里発の中央線で長坂に来た。
なおみと待ち合わせてカフェでランチである。
なおみの今の教え子のひとり(小5)が「イマムラ先生におすすめのカフェ」とせっかく紹介してくれた店なので行っておかないとという事情である。
創業50年とのことで味はそこそこだが…この鶏と小エビの唐揚げランチが1,480円…アメリカか!(笑)
格差社会を知るランチとなった。
北杜八ヶ岳公園線を北上して清泉寮に行く。有料道路だった頃は走ったことのなかった美しい路線だ。
クリスチャンである義父が思い出の場所で,秋に案内させてもらうはずだったが義父の体調が悪化して実現しなかった。
なおみがせめて写真を送りたいと言うので美しい雪景色の日を選んで来た。
ソフトクリームが360円だった。どうしたことかと調べると,氷点下の日は2割引きになるそうだ。
義父の病気は快復する可能性がない。
帰りは鉢巻道路を使ったら凍結していてタイヘンだった。
牧場公園で犬が雪遊びしているのを見て,なおみが泣いた。
富士山が顔を出した。去年,なおみと登山を計画しながら病気で断念した税理士のSさんを想う。
彼女の病気を克服して今年の夏こそ二人は富士山頂に立つだろう。
諏訪に向かうのにどの道を選んだらいいか考えたらウチの前だった。観光地に住んでいることを実感する。
オーリスを茅野の大きな商業施設の駐車場に移動して,ミスドに行く。
ゴディバとコラボしたドーナッツの最後のひとつをゲット。これもSo soだとなおみの感想。
諏訪の用はこちら。なおみの着任式に必要なフォーマルなジャケットを買う。
市内の様子もこんな感じ。暫くは凍結に注意が必要だ。
2月6日分
積った。
お向かいの水上さんが除雪機で自分の家より先にウチの前の雪を撥ねに来てくれた。
ゆうべのうちに村道に向けてジャンプ台のように真っすぐ置いといたミズイロ☆ライフは見事脱出に成功!
なおみはマイスコップを持って出勤して行った。今日は授業はなく雪かきが仕事だそうだ。
さくりと角スコで掬って撥ねても粉になってしまうようなさらさら雪にマクロレンズを近づけてみた。
トマト缶を買いに下りた。
今夜は冷凍シューマイを煮込んだ天才トマトシチュー。
この木はシラビソという針葉樹である。地元ではシラベとも呼ぶ。「しらべ荘」はバイオリンの調べとこの木の名をかけて名付けた。建築当時,背と同じ高さの苗木を買って植えたのが30年でこんな大木になった。
2月5日分
凍えるような昨日の午後,薪を運びベランダの箱や長靴など窓際に寄せ,雪かきグッズは所定の位置にスタンバイ,石油ストーブは全て給油して大雪の備えは万全である。今朝は一転気温が上がり低気圧接近の気配濃厚となってきた。
「ねえ,運転して帰れるか心配。困ったら電話するから出られるようにしといてね」
…言葉とは裏腹にウキウキする心を隠せない様子で出勤して行くなおみ。さてさて彼女の期待通りに雪は積るのだろうか。
果たして予報より早く10時前から大粒の雪が降り始めた。
買い物に村まで下りてみる。ホントはいけないのである。大雪警報が出ていて,村から「不要不急の外出は控える」ようにとのLINEが来ている。夕飯の鍋に春菊を買いに行くと言うのは不要不急かどうかビミョウである。
夜通し雪の予報である。駐車場の前を雪かきした。明日の朝,いざとなったとき,少し押せば村道まで惰性で落ちていくよう道路に真っ直ぐミズイロ☆ライフを停めた。
雪はしんしんと降り積もる。
なおみ作「ろうそく」
2月3日分
倹しい材料をスーパーで贖い…
恵方巻を巻いた。
包丁を研ぐ。
すぽすぽすぽん!!鮮やか!!あれ?ちょっと巻き方違ったかな。気味の悪い二重構造になってしまった。
「ねえ,恵方巻って切っちゃいけないんじゃない?」
「あー!!そうだよ。しまった。何か悪いこと起きなけりゃいいけど…」
…起こった。巻きずしを食べながら見ていたアジアカップの日本代表がイランに逆転負けした。
あちゃー,オレのせいだよ。…でもホントはJFAのせいだと思われる。快速FWで不動の右サイドだった主力選手をチームから外した。週刊誌の報道した怪しげなスキャンダル記事を真に受ける形で事実上の処分をしてしまったのだ。一人の選手の不在が影響するようなチーム作りはしていないと監督は語っていたが,開けてみれば歯車の抜けたチームはガタガタだった。
凍えるような昨日の午後,薪を運びベランダの箱や長靴など窓際に寄せ,雪かきグッズは所定の位置にスタンバイ,石油ストーブは全て給油して大雪の備えは万全である。今朝は一転気温が上がり低気圧接近の気配濃厚となってきた。
「ねえ,運転して帰れるか心配。困ったら電話するから出られるようにしといてね」
…言葉とは裏腹にウキウキする心を隠せない様子で出勤して行くなおみ。果たして予報より早く10時前から大粒の雪が降り始めた。さてさて彼女の期待通りに雪は積るのだろうか。
村から大雪警報が発令されたが,なおみは無事帰宅した。
不要不急の外出は控えるように村からLINEが来た。
「おやつにAコープまでそばドラ買いに行こう。」
…不要不急でないと言えるかビミョウなところ。実は処方箋が明日までなので薬局に来た。
雪が積もってもライフが出られるよう,道に下向きに停めた。
さて,どこまで積もるかな。
2月2日分
ふだん,なおみに文書を楷書で書くように厳しく言われている。時代だから仕方ない。努力はしている。…が,役所や郵便局など,字を正確に読む仕事に就く人たちにも老若関係なく努力義務があるとボクは思う。
去年の春に2度も行った陸運事務局の松本支所の話である。NBの車検証の所有者名が「今井」になっていた。東京で車検を受けたときに発覚した。とりあえず車検は車の状態の検査なので所有権についてはあまり問題ではない。何とか事なきを得たので,帰ってから松本支所に電話した。どうやらやはり事務所側のミスであるらしい。書類の提出段階では確認したが,交付のときには確認を求められなかった。もとより車体番号や形式番号などの欄が多く,実質,一般人に確認は難しい。それにまさか苗字が間違えて印字されているとは気づくべくもない。
「諏訪郡原村上里」は画数が多いし,ゴン弁を楷書で二度も書くのは結構ストレスである。それを住所と使用の本拠と二度書く必要がある。…が,移転登録の際,なおみと一緒だったので,たぶんボクはきちんと楷書で書いたのだと思う。名前欄までたどり着いてほっとしたのだろう。油断して「村」の字が半草書となったと思われる。しかし…だ。
ご覧のように「村」と「井」は似ても似つかない字である。ボクが努力義務と表現したのはこれくらいは識別する能力が書類を扱う仕事の人には必要ではないかと言うことである。だからと言って電話口で文句を言っても詮無いことである。担当の人はどうやって訂正するか検討するので時間が欲しいと言った。ボクは松本行きを申し出た。
「たいへんでしょうからボクの方から出向きましょう。」
担当者は「それは助かります」と大喜びした。実はなおみが松本まで行きたいと言っていたのを思い出したのだ。そんなわけで,なおみの帰宅を待って二人で松本へ向かった。母は東京で帰りの時間の心配がない。今のボクらにとって陸運事務局まで行くことが,どれほど 楽しいことかたぶん想像できないだろう。
諏訪湖の西浜丸は営業を終えていた。他の船はまだ営業を続けているが,実は先週からワカサギが釣れなくなっているそうだ。この冬のシーズンは終わったらしい。西浜丸は釣れないのを承知で釣り客を迎えるのを潔しとしないということなのだ。そういう匂いはなんだかしていた。
岡谷で富士アイスに寄った。地元で評判の駄菓子屋だが,本店はその名の通り甲府らしい。お目当ては今川焼。ここではそう呼ばない。何と呼ぶのかまた忘れてしまった。関西では回転焼きと言う。調べてみたが「今川」の由来は分かっていないらしい。
塩尻インターから山麓線という抜け道を利用する。これが松本平を一望してまこと風光明媚な道路である。
世の中には東京のビルが区切る矩形の空を見ながら一生過ごす人もいる一方でこんな絶景を見飽きている人もまたいる。ボクらはその間のちょうどいい頃合いで引っ越したのかもしれない。
鮫洲でも松本でも陸運事務所はあまり変わらない。車検証の訂正,再発行は費用もかからず,短時間で終わった。Fくんが「手数料とか印紙とか言われたらこちらに落ち度はないと言い張らなくてはいけない。」と心配してくれたが杞憂だった。
さて,なおみの用である。北アルプスに美しい暮色が下りる気配があったが,当然なおみのお供が優先される。
目的地はここ,松本駅前にある井上百貨店。中信でおそらく唯一がんばっている老舗のローカルデパートである。人通りも少ない道の倉庫かと見紛うような地味なビルだが,よく見るとショーウィンドウがある。
正面玄関を入ると電波時計がかかっていて,スーパーの入口よりもプアだったが,フロアは化粧品売り場に売り子さんがスタンバイしていて,デパート然としている。
1Fの端にチョコレートの特設売り場が設けられていた。なおみの用とはこれである。バレンタインデーに口の肥えた贈り先がいくつかある。自称チョコレーターとしては例え都会を外れた身でも後れを取れないところである。
腰痛のボクが待つ予定だった場所が非常識なお年寄りに占拠されている。
使われていないカウンターの隅を借りて,荷物番の基地とした。
4
買い物完了。
松本城に移動した。
城の回りを一周したところで,いったんなおみを車に帰したのが正解だった。
怖ろしく寒いわりにはショボい夕焼けだったからだ。
午後6時。
プロジェクションマッピングショーのスタート。
国宝の壁に映像というのはどうかと思ったが,実際に見てみるとしっとりと風情あるイベントであった。
30分ほどで退散。
提供はエプソン。
渋滞を抜けて夕飯は岡谷のさんれーくまでがまんした。金曜の夜と言うのにお客さんが少ない。つぶれてしまわないか心配である。
この数時間の旅とも言えないドライブが今のボクにはヨーロッパを走る旅ほどに楽しい。