大雨の日の寄り道
- 2023/06/06 18:59
6月2日
長野市から従兄の運転する車で原村を往復する予定だったモエ姉は来訪を断念した。台風2号が本州付近の前線を刺激しているために広い範囲で大雨となった。原村も茅野も諏訪も大雨警報から大雨土砂災害警報に切り替わった。会社の残務整理でどうしても今日中に通帳の記帳が必要になった。会社の通帳はオンラインに切り替えていなかったので銀行の下諏訪支店まで出かけるしかない。
土砂降りの中を茅野の戸田酒造に寄った。蓼科に仕事場を構えていた小津安二郎がダイヤ菊を愛飲していたことを初めて知ったからだ。何でも脚本1本につき一升瓶のダイヤ菊100本を開けたとのこと。
どれどれ。どんな味かお楽しみ。直売所の店員さんのやたら丁寧な応対に気分を良くして,小津さん御用達の本醸造の他に純米辛口とそば焼酎を贖った。
諏訪に向かって走行中,上川ビュンビュンコースが冠水によって通行止めになった。甲州街道に出ると沼のようになっていた。それでもせっかく下諏訪まで来たので秋宮まで足を延ばし新鶴の塩羊羹を買った。
「おまけもらっちゃったー」
…と雨の中を走って来たなおみ。見ると人気が高いためにいつも売り切れのもちまんじゅうだった。参拝客もほとんどいない大雨の中を訪れた客へのサービスなのか。さすが老舗。
そうこうするうちに道路はたいへんな状況になってきた。坂道は川のようになっていて,地上高の低いライフでは通れない場所も多かった。しらべ荘の水路も危険水位だったが,もうじたばたしてもh仕方ない。
土産物店やスーパーでクオリティの低いまがい物は手に入るが新鶴は秋宮の店舗でしか買えない。
創業は明治6年。塩羊羹はもちろん,塩を使ったスィーツの元祖と言っても過言ではない。