亡父の誕生日
- 2024/11/11 23:12

いつものように出勤するなおみの車に乗ってウォーキングに出た。諏訪盆地がすっぽりと霧の中だった。

時速3kmくらいのスピードでじわりじわりと這い上ってくる。

来た来た。

8時頃にはしらべ荘がすっぽりと霧の中に入った。


亡父の誕生日だったので母を連れて墓参りに下りた。

だが着いたときに母はもう墓参の理由が分からない。さりげなく
「今日はオヤジの誕生日だから恒例の麻婆豆腐にしよう」
と言って思い出させる。

でも父が好きだったのはボクの天才中華ではなく母がクックドゥで作る甘い麻婆豆腐である。

天才全開で花椒を効かせた麻婆豆腐とエビチリを作ったが、母はやはり夜にはなぜ麻婆豆腐か忘れてしまった。ほとんど見ていないテレビから離れないのでテレビを消すと
「大乃里のニュースを見たら寝るからつけて!」
…と珍しく言う。
「ごはんは?」
「要らない」
ボクもよく切れないものだ。さすがに慣れた。説明すると分かったようで食卓に着く。だがなぜ麻婆豆腐なのかはすぐに忘れて「忠左衛門の夢を見た」と朝の話を繰り返す。お迎えが来ているアピールらしい。しかし食べ始めたら完食…わからん(;^_^A疲れる。