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葬儀

  • 2024/08/31 18:04

8月26日分

義父の葬儀には思ったより多くの参列者があった。長女のなおみが喪主なのだとばかり思っていたが会場に行ってみると喪主は義弟だった。葬儀屋さんのコーディネーターが「喪主は男」と言う考えの人だったらしい。この業界はまだ昭和である。

なおみの職場からは花が届いていた。こういったことを手配するのは校長先生の仕事のようだ。

若い時に義父がどうして不徳の行為を行ったのか分からないが、会葬はほぼ「憎むべき厄介者がいなくなった」という雰囲気に包まれていた。ただ、晩年を支えた内縁の奥さんとなおみだけが涙を見せた。ボクは両親が離婚した後になおみと出会ったので義父の過去の行状を知らない。

義父を介護していたヘルパーさんがみな会ったことのないボクのことをホントによく知っていた。義父がことあるごとに自慢して話していたからである。毎月ボクの送ったタローカレンダーをめくっては「シュウイチさんが描いた」と来る人来る人に見せていたそうだ。ボクにとって義父はそういう人で葬儀の様子は不憫であった。

霊柩車の去った空を見上げると、台風10号の影響なのか入道雲がぽかりぽかりと浮かんで美しかった。入道雲は遠目には美しいがその下にいる人たちには土砂降りをもたらしている。洪水や土砂崩れの被害を出していることもある。人もまた二面性を持っている。

ボクは火葬までを参列し、会食は辞退して新宿に出た。火葬場は新高円寺だったので昨日話題にした丸ノ内線である。新宿三丁目まで足を延ばし世界堂に寄ったあと、高島屋でなおみに頼まれた職場への香典返しを誂えた。

夕方、なおみが葬儀を終えて帰った。まだ忌引きが残っているのに明日から出勤したいと言う。相変わらずのワーカーホリックぶりである。空いている時間を選んで帰路についたのに、府中のあたりで大事故があった影響で1時間半も渋滞に巻き込まれたため、しらべ荘に帰ったのはずいぶんと遅くなってしまった。

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