チョコちゃんのエレクトーン
- 2024/08/31 18:03
8月25日分
なおみが忙しすぎるので、チョコちゃんのエレクトーン演奏会には一人で往復するつもりだった。それが一人には違いないがひょんなことで電車で行くことになった。なおみは義父のマンションの片付けに行った。姉弟3人の共同作業である。

新宿で乗り換えた中央線が荻窪駅に入るとき隣に総武線が並んだ。日曜の昼どきにもかかわらず、中央線はやっと座れたくらい、立っている人が目立つほどの乗車率であった。総武線も同じくらいの乗客を運んでいた。そして駅を出るとすぐ隣に丸ノ内線の出口があり、ちょうどそこからJRよりも多くの乗客がどっと出てきたのだ。
ボクは生まれてから60年東京に住んでいて、この路線は大学への通学路でもあった。だからこれまでこれを不思議だとは全く感じなかった。
ここ1年、八ヶ岳しらべ荘の最寄り駅「すずらんの里」を利用する機会が何度かあった。日中の普通電車は上下とも一時間に1本、それも車内はがらがらである。そういう環境に引っ越して初めて荻窪駅で目にした光景を異常と感じた。中央線も総武線も丸ノ内線も同じ新宿を出発して荻窪までひっきりなしに来ている。そしてどの車両も乗客を満載している。休日の昼前にしてこの状況である。平日の通勤通学時間には列車の本数も乗客も倍加する。これは「過密」である。決して健全な都市環境ではないのだが、そこに暮らす人たちはそれに気づかない。地方から就職や進学で東京に出てきた人は最初こそ驚くのだろうが、これがスタンダードだと思って慣れてしまうのだろう。賢明な政府、立法府が機能していれば、この一極集中に積極的な手を打つはずだ。現在の過疎過密に対する政策は形式的で解消に向けた実効性を伴っているとは思えない。これを放置すれば最初に韓国が、次に日本が地方から崩壊するだろう。
もっとも余生にゆとりを求めて、その過密都市から脱出した者が国の行く末を案じても詮無いことである。地方は自治体がつぶれない程度にほどほどこのままあまり活気なく静かな状態の方がありがたい。

10分以上立っていられない脊柱管狭窄症のボクであるが、歩く分にはずいぶんと良くなっていることを感じる。そもそも電車を乗り換えて荻窪まで来ることが1年前までなら奇跡である。その上、コンサートの時間には少し早かったので、ふと古本屋に吸い込まれた。こんなことは10年ぶりである。そして本を物色して気づくとなんと20分近くも経っていた。慌てて店を出ようとしたが、気になった本はどれも重そうだったので諦めて文庫本を一冊レジに持って行った。すると
「55円です。」
と言われた。本というのは現在そういう値段なのだ。

演奏会の入場には事前にネット予約が必要である。気を使わせたくなかったのでわざとギリギリ数日前に「にこにこ忍者 できればナイショで伺いたい」と氏名欄に書いて申し込んだのに半日後にはバレてしまっていた。

チョコちゃんの演奏は素晴らしかった。…が、彼女の演奏順は最後で、そのテクニックに酔うまでに2時間近く他の出演者の演奏を聴かなければならない。それがおしなべて古いJPOPや歌謡曲の伴奏をエレクトーンに任せ、演奏者はヴォーカルのメロディと簡単なベースラインを弾くだけのもので実に退屈なのである。一工夫願いたいところだが、さすがにアンケートには書けない。

入場券代わりの紙のミサンガはとてもキレイなので帰宅してもつけていたがシャワーで濡れたら切れてしまった。

なおみが片付けから帰ってきたので、今日は近くの日高屋で生ビール。

これが田舎暮らしではできない。町まで下りて居酒屋や食堂で生ビールを飲むためには飲食代よりも高いタクシー代が往復分必要なのである。