春旅2日目
- 2023/04/12 21:19
金欠乏症を治療する
4月7日
名古屋から西へ木曽川,長良川を渡り,揖斐川と長良川に挟まれた細長い洲は岐阜県になる。日本地図のイメージでは岐阜県は愛知県の北側にでんと座って見えるが,実は名古屋城より南までこの洲が伸びている。その中央にある広いお邸が次の目的地である。
天然芝にボール…
室内はもうボクの絵のギャラリー状態である。
もう壁にスペースがなくなるほどボクの作品を買ってくださった。
そしてサブとかすみという名の2頭のゴールデンがボクたちを待っていた。最初の5分ほどは声も出ないほど2頭にもみくちゃにされた。
ああ,体にゴールデンが染みわたる。
ループがアメリカに行ってしまって,ボクたちは深刻なゴールデン欠乏症に陥っていた。今度の旅はその治療も大きな目的であった。
サブとかすみはしらべ荘にも遊びに来てくれた。もちろん,ボクたちを覚えている。
胸に顔を埋めて思い切り匂いを吸い込み,懐かしい後頭部の形を堪能するまで眺める。
甘噛み。指をさぐる歯の感触。
さて,事前に奥さまとの間で,
「お昼を召し上がっていってください。」
「それではお言葉に甘えて」
…というメールのやり取りは確かにあった。
そのお昼…ウナギが重なって,少しずらさないとごはんが写らない。人生最初で最後の経験となろう。
お腹もいっぱい,ゴールデンもいっぱい。
さようなら。また金欠したら伺わせてください。…この二人をしらべ荘で預かる企みが芽生えた。いつか実現するつもりだ。